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”How to get more mileage from your brain”セミナーを開催しました
2026年6月9日、「How to Get More Miles From Your Brain(脳の力を最大化する)」をテーマとしたセミナーを開催しました。本セミナーには、レジリエンスやストレスマネジメントの分野で世界的に活躍されている、元Mayo Clinic教授でありGlobal Center for Resilience and Wellbeing CEOのDr. Amit Sood氏をお招きし、脳の仕組みを踏まえた実践的なウェルビーイング向上の方法についてご講演いただきました。
■ 脳は“そのままではうまく働かない”?
講演は、「脳はトレーニングしなければ最適に働かない」という印象的な言葉から始まりました。
私たちは普段、筋肉を鍛えることは意識しても、脳のトレーニングについてはあまり意識していません。しかし、脳もまた鍛えることで性能が大きく変わる臓器であるといいます。特に重要なポイントとして紹介されたのが、脳の2つの状態です。
何かに集中している「フォーカスモード」
過去や未来に思考がさまよう「デフォルトモード」
現代人はこのデフォルトモードに多くの時間を費やしており、不安やストレスが増えやすい状態になっているとのことでした。
■ なぜ私たちは疲れてしまうのか
日常生活の中で感じる「なんとなくの疲れ」についても、脳科学の視点から説明がありました。
脳はおよそ90分で疲労するとされていますが、その疲れは自覚しづらいという特徴があります。
さらに、脳には「よく使う回路ほど強化される」という性質があり、
ストレスや不安に意識が向き続けると、その状態が習慣化されてしまいます。
つまり、何も意識しなければ、脳は自然と“疲れやすく、不安になりやすい状態”に傾いてしまうのです。
■ 脳のエネルギーを保つ3つのポイント
こうした脳の特性を踏まえ、講演では「RUM」と呼ばれる3つの要素が紹介されました。
Rest(休息)
頭の中の考えごとを手放し、脳を静かにする時間
Uplifting Emotions(前向きな感情)
小さな喜びや感動を意識的に感じること
Motivation(目的)
「なぜこれをしているのか」という意味づけ
特に印象的だったのは、「大きな出来事を待つのではなく、小さな喜びに気づくことが重要」という点です。日常の中にある些細な出来事でも、それを感じ取る力が脳の状態を大きく左右すると説明されました。講演の終盤では、「私たちは社会や環境を簡単に変えることはできないが、自分の脳の使い方は変えられる」というメッセージが強く印象に残りました。
日々の小さな意識の積み重ねが、集中力や生産性だけでなく、人間関係や幸福感にも大きく影響する――
そんな気づきを得られる貴重な機会となりました。

当日は多くの方にご参加いただき、活発な質疑応答も行われました。
本セミナーで紹介された考え方や実践法は、研究・教育・日常生活のいずれにも活かせる内容であり、参加者にとって新たな視点を得る機会となりました。
今後もこのような機会を通じて、知の共有と実践の場を広げていきたいと考えています。
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