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2026.05.19NEWS

第4期イノベーションプロモーター教員 キックオフ開催報告

2026年5月18日、東京科学大学において「第4期イノベーションプロモーター教員キックオフ」が開催され、医学・歯学・看護学・理工学系を含む多様な分野から選出された若手研究者らが参加しました。会場では、大学と社会・産業界をつなぐ“インターフェース”としての役割を担うプロモーター教員制度の理念と活動方針が共有され、今後2年間にわたる活動のスタートを切りました。

冒頭では、学長より、本学が国際卓越研究大学として世界的にも注目を集める中で、研究力のみならず「社会に大学の強みを開いていくこと」の重要性についてメッセージが送られました。大学統合後、世界大学ランキングにおける研究分野数が大きく増加したことにも触れられ、「皆さん一人ひとりが東京科学大学を代表する存在であり、社会との接点になることを期待しています」と激励がありました。また、プロモーター教員としての活動は追加業務ではなく、自身の研究やキャリアの可能性を広げる“挑戦の機会”であることが強調されました。

続いて、医療イノベーション機構より、イノベーションプロモーター教員制度の概要説明が行われました。本制度は、企業や社会課題と大学研究を結び付けることを目的に創設されたものであり、特に若手研究者のネットワーク力や柔軟な発想力に期待していることが紹介されました。プロモーター教員には、①社会・産業ニーズと研究・臨床の接続、②研究成果や現場課題の積極的な発信、③産学連携や知財・事業化に関する学びと実践、という3つの役割が求められています。Slackやメーリングリスト等を通じた企業ニーズ共有、研究者マッチング、インタビュー記事やイベントでの情報発信、各種勉強会の開催など、具体的な支援内容も紹介されました。

また、これまでの第1〜第3期プロモーター教員の活動成果として、多数の産学連携プロジェクト創出や特許出願、研究の社会実装事例、各種イノベーションコンテストでの活躍などが報告されました。プロモーター経験者の多くが学内外でキャリアアップを果たしていることも共有され、本制度が研究者自身の成長機会にもつながっていることが示されました。

さらに、医療データ利活用の取り組みとして、「医療データ社会共創ワーキング」の活動紹介も行われました。患者同意に基づき蓄積された医療データを産学連携や研究開発に活用する取り組みであり、現在約89,000人規模のデータ基盤が整備されていること、既に企業との共同研究やAI開発等に活用が進んでいることが説明されました。今後、プロモーター教員との連携を通じ、さらなる研究マッチングや新規プロジェクト創出が期待されています。

後半では、第4期プロモーター教員による1分間のフラッシュトークが行われました。各教員からは、AI診断支援、医療デバイス開発、再生医療、医療データ解析、精神・脳神経疾患研究、歯科材料、看護・公衆衛生、創薬、有機化学、リハビリテーション、デジタルメンタルヘルスなど、多岐にわたる研究テーマと今後の社会実装への展望が紹介されました。臨床現場の課題を起点にした研究や、理工系との融合による新たな医療イノベーションへの期待が数多く語られ、本学の分野横断的な研究力の広がりを実感する機会となりました。

フラッシュトーク後は、医歯学系インキュベーションコミュニティ「tip」の企業会員や包括連携先企業、執行部、過去にプロモーター教員に就任したシニアプロモーター教員、そして医療イノベーション機構や産学共創機構などの支援スタッフを交えた交流会を実施しました。

本キックオフを通じて、第4期プロモーター教員が「社会とともに価値を創出する大学」の実現に向けた重要な担い手であることが改めて共有されました。今後は、研究・臨床・産業界をつなぐ架け橋として、学内外との連携を深めながら、多様なイノベーション創出に取り組んでいく予定です。

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