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1970.01.01
NEWS企業向け学内向け

「リサーチナースが創る新しい産学共同研究のカタチ」を開催しました

本セミナーでは、臨床研究の現場において看護師の専門性と研究スキルを活かし、医師・企業・研究者・患者をつなぐ「リサーチナース」の役割について、実践事例を交えながら紹介しました。

リサーチナースを核に、臨床と研究をつなぐ
臨床研究では、研究計画や解析だけでなく、研究対象者への説明・同意取得、データや検体の収集、各種書類の作成、研究参加者との調整など、多岐にわたる実務が必要となります。
今回のセミナーでは、こうした業務をリサーチナースが担うことで、医師が本来の研究タスクに集中できる研究体制を構築する考え方を紹介しました。
特に、リサーチナースは単なる研究補助者ではなく、看護の専門性を基盤として、「臨床」「研究」「企業」「学内支援」をつなぐハブとして機能します。

3つの役割で研究を前に進める
講演では、リサーチナースの役割を大きく3つに整理しました。
① PM(プロジェクトマネジメント)業務
研究者・企業・関係部署との調整、研究スケジュールの管理、各種書類や研究準備など、研究を円滑に進めるための実務を担います。
② データ・臨床管理
研究対象者への説明・同意取得、データ・検体の収集、研究参加者の安全性確保など、臨床現場と研究データをつなぐ役割を担います。
③ 研究貢献
研究計画や研究デザインへの参画、研究データの整理・解析、学会発表や論文作成など、研究そのものの質を高める活動にも関わります。
これら3つの役割は、それぞれ独立した業務ではありません。
**「臨床で気づく → 研究に反映する → データで確かめる → 次の研究につなげる」**という一連のサイクルを、リサーチナースが支えることが重要であると示されました。

産学共同研究にもたらす新しい可能性
企業との共同研究においても、リサーチナースが研究実務を分担することで、症例登録の促進、データ・検体取得、研究開始までの期間短縮、進捗状況の共有など、研究全体の推進力を高めることが期待されます。
また、看護師にとっても、臨床経験を活かしながら臨床研究のスキルを身につけ、研究への貢献や大学院での学びなど、新たなキャリア形成につなげることができます。
 

「研究は長~い道のり。一歩一歩、仲間と共にやるもの」
セミナーでは、リサーチナースが一つの研究を最初から最後まで支える具体的な姿も紹介されました。研究計画・倫理審査・研究データベースの構築から、対象者の選定、同意取得、データ・検体の収集、データ整理、解析、論文執筆まで、研究の各段階に継続的に関わります。
そして、リサーチナースの役割は「研究を手伝うこと」にとどまりません。
看護の専門性を活かして臨床の声を研究につなぎ、研究成果を再び臨床へ還元する。
そのような人材を中心とした研究体制が、これからの産学共同研究をよりスピーディーかつ持続的なものにしていく可能性が示されました。
今回のセミナーを通じて、医師・看護師・企業・研究支援部門がそれぞれの専門性を持ち寄り、一つのチームとして研究を進める新しい産学共同研究のカタチについて、参加者とともに考える機会となりました。


開催概要
日時: 2026年9月4日(金)18:00~20:00
会場: 東京科学大学 湯島キャンパス 病院B1 ヘルステックデザインラボ
主催・共催: 東京科学大学 集中治療部 生体集中管理学分野/医療イノベーション機構

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